間違った正義

身体に障害を持つさる著名人が、とある飲食店に予約をして
訪れたところ入店拒否をされたとブログに書いた。しかも、
店名を明記して。

当然のように名前を挙げられた店舗には批判や嫌がらせの
電話が殺到した。

だが、晒された店舗は少人数で運営する隠れ家的な店。
所在地はエレベーターもない雑居ビル。そこへ予約時に
車椅子であることも告げず、当日になって対応しろってのは
ないと思うのだ。

しばらく前にニュースになったのだが、この続きがある。

日本の飲食店の検索サイトでは車椅子での利用が可能かの機能が
ない。だから、事前に調べられなかった。

いや…絞り込み検索でそういった機能のあるサイトもあるんだが。
それも大手のサイトで。

最初の「入店拒否されました」のブログを読んだ時に、ここで店名を
書き込んだらいかんだろうと思った。その後のことが想像出来なかった
のかね、彼は。

店名を晒されたお店の方は本当にお気の毒だ。

障害を抱えているからといって、何もかもが許される訳ではないと
思うのだ。そこにも一定のルールは存在すると思う。

店舗に嫌がらせの電話をした人たちもどうかしている。正義の味方
のふりした営業妨害だよ、そんなのって。

はぁ…殺伐。

引き続き『アラブが見た十字軍』(アミン・マアルーフ リブロ)を読む。

うぅ…洪水のような人名がぁぁぁ。