ジャーナリストたちよ!

昨晩は2時間もテレビを観ていたので日記はお休み。

NHKのBSで放送されていた「それでもジャーナリストは戦場に立つ」だ。

昨年、シリアの内戦を取材中に亡くなった山本美香を中心に、日本人
ジャーナリストたちが何を伝えようとして来たのかを追っていた。

よく出来た番組だった。ヴェトナム戦争からシリア内戦まで。その時々
に現地へ赴いたジャーナリストたちを取り上げて、若手女優がジャー
ナリスト志望の学生を演じながらナビゲートする。

イラクで亡くなった橋田信介さんの映像を久し振りに見た。そして、
ヴェトナム戦争の生き残り、石川文洋は今でも枯葉剤の後遺症
を抱えるヴェトナムの子供たちを撮影していた。

ナビゲーション役の女優さんがヨルダンに設けられたシリア人の
難民キャンプを訪れる。そこで、1週間前にシリアから逃れて来た
少年の一家と出会う。

少年の父親は政府軍の爆撃で亡くなった。親族は言う。「シリアで
起っていることを、世界に伝えて欲しい」と。

橋田さんや美香さんをはじめとした日本人ジャーナリストたちも、
そんな気持ちで繰り返し砲弾の飛び交う戦場へ向かったのだろう。

「シリアのことを心配してくれて有難う」

インタビューの最後で少年が言った言葉が印象的だった。

あぁ、録画しておけばよかった。再放送しないかなぁ。

『オウムからの帰還』(高橋英利 草思社文庫)を読み始める。

オウム真理教による一連の事件がまだはっきりとしていなかった頃、
顔と実名を晒して教団への疑念を訴えた元信者による体験記だ。