観劇で感激

待ち合わせ場所は東京・赤坂。何年振りだろうか、赤坂を訪れるのは。
午前中に仕事だった旦那と待ち合わせ、一緒にお昼ご飯を食べて観劇
である。

「ふるあめりかに袖はぬらさじ」。有吉佐和子の名作である。そして、
今は亡き名優・杉村春子が長年演じ続けた舞台だ。

初めて観たのは中学生になるかならないかの頃。祖母のお伴だった。
演技の上手・下手など分からなかったが、お園を演じる杉村春子
圧倒された。

この杉村春子の当たり役・お園を、歌舞伎界を代表する女形・坂東
玉三郎が演じるようになって大分経つ。

玉三郎の初演を観た時は頭の中に杉村春子のイメージが根強く残って
いたので違和感があった。

今回はそんな違和感もなく、自然と舞台に吸い込まれて行った。いいね、
こういう役の玉三郎も。

そして少々苦手だった檀れいという女優さんも素敵だった。某ビール会社
のCMがあまり好きではないので先入観を持っていたのだが、きれいな人
だね。恋に殉じた花魁役、よかったです。

舞台演劇はやっぱりいいな。期間中にもう一度見に行こうっと♪

尚、帰りに新刊書店で玉三郎が表紙の原作の文庫本を購入した。既に
古いものを持っているんだけどね。笑。

『ナインスゲート』(アルトゥーロ・ペレス・レベルテ 集英社文庫)を
読み始める。

ヨーロッパの稀覯本を巡るミステリー。ジョニーデップ主演の同名映画の
原作である。

昨夜、たまたま録画した映画を観て原作が読みたくなって引っ張り出して
来ました。今月の小説はこれだな。オチは分かっているんだけどさ。