松潤より谷潤

何気なく朝刊の書籍広告を見ていたのでうっかり見落とすところ
だった。

中央公論新社が創業130年記念事業として『谷崎潤一郎全集』を
刊行していた。それも「決定版」と銘打ってだ。

なんで今日まで気がつかなったんだろう。2015年から順次刊行されて
いるようだ。あ、『昭和天皇実録』の刊行に気を取られていたからか?

ど、どうしよう。欲しいっ!人間性はともかくとして、谷潤作品は好きだ。
文庫で入手できる作品はほとんど持っている(読んでいる…とは言い
切れない)。

でも、各巻6800円は懐に寒風が吹きすさぶ値段だな。でも、決定版だし。
う〜ん、しばらく悩もう。

それにしても創業130年を謳っていいのかね?経営危機から読売傘下
になってからの「新社」は、以前の中央公論社とは別物だと思うのだ
けれど。

読売新聞が中央公論社の受け皿になったのは、その昔、ナベツネ
中央公論社を受けて落とされたから…という話があるんだが本当だろ
うか?

谷潤、どうしようかなぁ。でも、買ってもいつ読むんだ?自分。

『誰も戦争を教えられない』(古市憲寿 講談社+α文庫)を読み始める。

若手社会学者の著者が、各国の戦争博物館を訪れ、戦争の記憶を伝える
ことを考える。