職業差別

「親に言われて仕方なく進学しても女の子はキャバクラに行く」

子供の貧困対策を推進する超党派議員連盟の会議でこんな
ことを言ったのは自民党・赤枝恒夫センセイである。

まぁね。なかにはそういう女の子もいるでしょう。でも、進学したくて
も親に資金がなく、奨学金を得て進学し、卒業後に奨学金の返済
の為に風俗店で働ければならない女の子もいるんだけどね。

この会合、支援団体や児童養護施設出身の大学生なども出席して
奨学金制度の拡充を求めたんだけど、それに対しても赤枝センセイ
は大層御不満だった模様。

「がっかりした。高校や大学は自分の責任で行くものだ」ですって。
そして冒頭の発言である。

「義務教育さえきちんと受けていれば貧困はなくなる」がセンセイの
持論のようだけれど、この義務教育の時点で貧困に晒されてる子供
たちがいることをお分かりなのだろうか。

てかさ、キャバ嬢ってそんなに見下されなきゃいけない職業かね?
職業差別じゃありませんかね、センセイ。

引き続き『彼らはヴェトナムへ行った(上) 陸軍士官学校’66年クラス』
(リック・アトキンソン 新潮文庫)を読む。

陸軍士官学校の展示室にはアメリカ陸軍の戦利品が展示されている
そうだ。

ゲーリング象牙製の元帥指令杖、ムッソリーニの黒い丸帽、そして
ヤマシタ将軍の日本刀。

本書にはフルネームが書かれていないが、この「ヤマシタ将軍」って
マレーの虎山下奉文か。