漫画で読む「福島の現実」

アフガニスタン東部で発生した地滑り。3000人以上が生き埋め
かと言われていたが、どうやら死者数は350人ほどらしい。

被害が拡大しないことを願うばかりだが、日本政府は何等か
の支援を表明している?

東日本大震災の時、アフガニスタン義援金を送ってくれた。
決して余裕がある国ではないのに。

家族を失った人、家を失った人に、何か出来ないかな。
やっぱり赤十字ユニセフか。

『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記 1』(竜田一人
 講談社)読了。

新人賞MANGA OPEN大賞を受賞し、漫画雑誌「モーニング」
に連載されている作品の第1巻。

東日本大震災の時に失業中だった著者。大震災と原発事故の
発生から、被災地に為に出来る仕事はないかとハローワーク
で被災地での仕事を探す。

紆余曲折を経て、事故を起こした福島第一原子力発電所
での仕事に就くことになり、そこでの現場作業員の日常を
描いた作品である。

福島原発の真実」と銘打った作品も何冊か読んだが、真実
というのは人の数だけあるので、どの立場で物事を見るかで
変わって来ると思うのだ。

だが、本書の帯に書かれているのは「これは「フクシマの真実」
を描く漫画ではない。これが彼がその目で見てきた「福島の
現実」。」

なので、ストーリーは淡々と進んで行く。そうなんだよね。事故の
収束へ向けての作業であっても、それは日々積み重ねる仕事の
結果となるのだもの。

絵は劇画調なので好き嫌いはあるかもしれない。だが、道具類
の説明などもあって作業員さんの仕事の一部が分かりやすく
描かれている。

ハッピーさんの『福島第一原発事故収束作業日記』と併せて
読むといいかも。

尚、作中に被災者でもあり原発内で働く人の想いが描かれて
いる部分がある。考えちゃうよな、こういうところは。