脳が見せる幻想なのか、それとも

動画サイトでうっかり「蝋人形の館」を観る。

聖飢魔Ⅱ信者熱復活、動画を見まくる。

ライデン湯沢殿下のドラムソロにはまる。←今ここ。

我ながら何をしているのか?と思うわ、私は。

『サードマン 奇跡の生還に導く人』(ジョン・ガイガー
 新潮文庫)読了。

命の危機に直面し、絶望的な状況にあったのに、奇跡の生還を
果たす人もがいる。

精魂尽き果てて、あとは死を待つのみ。生と死のはざまの人を
生の世界に導く存在。それが本書で扱われているサードマン
現象である。

本書では極地探探検家や登山家、宇宙飛行士など、極限状態で
危機に見舞われ、サードマンに導かれて生還した人々の事例を
多く引き、サードマン現象は宗教的概念説、脳の見せる幻想説
などを紹介している。

サードマン現象については明確な答えが出ていないので、諸説
あるらしいのは分かったが、なんせ事例が多すぎ。これを少々
削ればよかったのに…と思う。

でも、考えちゃうよね。登山にしろ、自然災害にしろ、極地で
の過酷な環境いしろ、それに晒されて亡くなった人は多くいる。
なのに、何故、限られた人々だけがサードマン現象を体験する
のだろうか。

生への執着の度合いの問題なのか?ならば、その基準はなん
なのだろうか。命の危機に直面した時、人はすべからく「死
にたくない」と思うものではないのだろうか。

「こっちだよ、こっちへおいで。あなたはここで死んではいけ
ない」と、生の側へ導いてくれ、「ここまできたらもう安心だ
からね」と書き消えてしまう実在のない存在。

それはやはり脳が見せる幻想や幻影なのだろうか。それとも、
真矢みきさんなのだろうか。

「あきらめないでっ!」て。