安全を求めたのに

長崎県大村市の大村入国管理センターに収容されていた
ナイジェリア人の男性が餓死した。

男性は仮方面を求めてハンガーストライキを行っており、
その果ての死である。

今回、収容者が死亡したことでニュースになったが、これは
長崎の入管だけの問題ではない。

各地の入管で多くの収容者がハンストを決行してる。それは
強制送還に対する拒否の態度を示すものだったり。待遇改善
を求めてのものだったりする。

在留資格を失って収容されている外国籍の方が多いのだが、
彼ら・彼女らのなかには故国へ返されることは身の危険を
感じさせる場合もある。

だが、そのような理由は一切考慮されない。それでいいのだ
ろうかと思う。

「安全な場所は日本にしかない」と語る外国籍の方もいる。
そんな人たちを命を脅かされる場所へ送り返すことが、果た
して人道的なのだろうか。

報道にはこの機会に入管の問題点を広く伝えて欲しいと思う
のだが、どうも長崎の件だけで終わってしまいそうな予感だ。