ニホンゴ、ムズカシイネ

天皇皇后両陛下、ご結婚60年おめでとうございます☆

『頭の悪い日本語』(小谷野敦 新潮新書)読了。

文章を書いたり、話したりしていると「この言葉の遣い方は
これでいいのか?」と感じることがしばしばある。

日本語って難しいよね。だって、「日本」と書いても読みが
「ニホン」だったり「ニッポン」だったりするのだし、『日本
書紀』は「ニホンショキ」なのに、『続日本紀』になると
「ショクニホンギ」になって「キ」が濁るんだもの。

電話オペレーターの仕事をしていた時は「鑑みて」を「考える」
と同義語で使っている同僚がいてイラっとしたしな。

言葉の使い方が気になる。だから本書も日本語の誤用例集かと思っ
たのだが、言葉に関するエッセイ・雑学といった感じかな。

誤用しやすい言葉もいくつか取り上げられているのだが、取り上げ
らている言葉に対しての著者の好き嫌い、そして言葉を使う人への
個人攻撃なので、読み手側も好き嫌いがはっきりするのではないか
と感じた。

個人攻撃の部分はさらっと読み流して、雑学として受け取った方が
いいかもしれない。

一時、雑誌などで盛んに「勝ち組」「負け組」という言葉が使われて
いたが元々の使われ方や、埼玉県熊谷市は「くまがや」ではなく
「くまがい」が正しいとかは他でも読んだ気がする。

私が気になっているのは「天皇陛下」に対して「皇后さま」と言う
テレビの呼称。「天皇陛下」と呼ぶなら「皇后陛下」だろう思うの
だが、NHKさえ「皇后さま」って言うんだよな。

また、政治家がよく口にする「粛々と」も気になるし、「ダイバー
シティ」「レガシー」などの外来語も気になると言うか気に障る。
「多様性」「遺産」でいいじゃないか。

いずれにしろ、やっぱり日本語は難しいと思うのよ。言葉は時代と
共に変わっていく。「全然」論争のような例もあるから、間違いと
されていた使い方でも時を経ると正しい使い方になることもあるの
だからね。

 

頭の悪い日本語 (新潮新書)

頭の悪い日本語 (新潮新書)