山口さんちのナツオくん

自民党の大勝で衆院選が終わった。今回の功労賞は小池百合子
前原誠司だな。まぁ、おかげでえだのんの立憲民主党という反自民
の受け皿が出来たので良かったのだが。

今回の選挙期間中、何に一番腹が立ったかと言えば公明党・山口代表
の街頭演説である。「鉄人28号」の替え歌で「手を〜にぎれ、自民と
公明。たたきつぶせ〜、立民、共産。敵に渡すな、大事な議席」と
歌っていた。

これだけでも呆れたんだけど、「菅直人枝野幸男氏は震災対応でき
なかった」とまでのたまった。

東日本大震災福島第一原子力発電所の事故は、正真正銘の国難だった。
私も当時は菅直人を大いに批判した。首相なのにどっしり構えていられ
ないのかと思った。

ただ、自民党だろうが公明党だろうが、あの震災と原発事故に対応でき
たとは思わない。そもそも、国策として原発を推進してきたのは自民党
そして、「全電源喪失は起こらない」と答弁していたのは第一次安倍
政権時代の安倍晋三である。

安全神話を作り上げた自民党と電力業界のごまかしのツケを、民主党政権
と被災者が払うことになったのではないか。不器用にはいずりながら、
次々に起こる「想定外」に対応しようとしたのが菅直人であり、枝野
幸男だったのではないかね?山口さんよ。

そして、自民党ではできなかったであろうことを民主党政権はやったよね。
原発停止。これだけは菅直人を評価できると私は思うんだ。

元々、公明党は大っ嫌いだが今回の選挙期間で山口代表が心底嫌いに
なったわ。

福島第一原発1号機冷却「失敗の本質」』(NHKスペシャル『メルト
ダウン』取材班 講談社現代新書)を読み始める。

「官邸が難色を示している」。冷却機能を失った原子炉に海水を注入する
のを中断せよ。事故を起こした福島第一原子力発電所の吉田所長は、
東電本店からの指示を受け入れるふりをして、海水注入を強行した。

しかし、事故から年月が経ちあの時の海水のほとんどは原子炉に入って
いないことが分かった。どこにどのような問題があったのかを追った
のが本書である。