ズルい男

歩がてら駅前の新刊書店まで行く。店内をぶらぶらしていたら
目に付いたのが猪瀬直樹の新刊。

『東京の敵』だって。東京五輪の問題とか、豊洲移転だとか、都議会の
ドンのことを書いているらしい。

小池都政を後戻りさせるわけにはいかない」のだそうだ。どうして小池
都政になったかはいいのか?

いや、それよりも都議会のドンのことにしたって自身が都知事の時には
一切触れなかったよね?辞任してからだよね、発言し始めたのは。

今更なんだよって思っちゃうんだよね。東京五輪の費用負担にしろ、
豊洲移転にしろ、自分が都知事の時に何かしましたか?してません
よね?

「五輪開催権取ったどー」って浮かれていただけだもんね。特に五輪
問題なんて、その前の副都知事時代からかかわってただろうに。

内側にいる時は闘わないで、部外者になってから発言するってのは
少々ずるくないですか?

『安倍首相の「歴史観」を問う』(保坂正康 講談社)を読み始める。

歴史修正主義者が国のトップに立つ危うさは、戦前の軍部独走に
似てはないか?昭和史の第一人者が昭和史をひも解きながら
現政権の立ち位置に異を唱える。

って内容なんだけれど、そもそも安倍晋三に「歴史観」があるのだ
ろうかと思うんだよね。