呆痴国家

「あ?シリアに取材に行くだと?まかりなら〜ん。パスポートを
返しなさい。さもないと逮捕するぞ」

フリーカメラマンの男性が、外務省によって強制的に旅券を
返納させられた。なんじゃ?こりゃ。「シリアに行ってISISに
参加したい」って言ってるんじゃないんだよ。取材だよ。

自分らの失態を隠す為かい?湯川さんが拘束されて、ヨルダン
大使館に現地対策本部を置いても増員もせず、後藤さんの行方
が分からなくなってもISISに拘束されているのが判明したの
が1月20日って。インテリジェンス「ゼロ」じゃん。

外務省はじめ、政府関係者は昨日放送されたTBSの「報道特集
を見たのかしら。結構なスクープだったわよ。

ISISとの仲介に名乗りを挙げた中田孝先生が、ISISの司令官との
やりとりのなかで入手した、日本側からの音声メッセージを公開
してたんだんだがね。

それ以外にもISISと交渉の経験のあるヨルダン人の弁護士や、
イスラム過激派に詳しい中東のジャーナリストがインタビュー
に応じていた。

今回、非常に残念な結果になった邦人国事件だが、日本国内で
は「政権の対応を批判するのはISISを利する行為だ」なんていう
馬鹿げた理論がまかり通っている。

海外メディアに目を転じてみたらどうだ。安倍政権の対応を
盛大に批判しているぞ。特に、アメリカ・イギリスのメディア
が。彼らを「ISISの味方」って言えるのか。

なんだよ、この国。「責任は自分にある」と言いつつも、国会
答弁ではちょっとでも批判されると「テロに屈しろというのか」
と感情的な発言しかしない人間が首相だよ。

しかも日本版CIAを作ろうなんて話まで出て来た。日本版NSC
さえ、機能していないのにねぇ。

この国は、国民の生命・財産を守る気はさらさらないのか。プン。

『注目されるべき125通の手紙 その時代に生きた人々の記憶』
(ショーン・アッシャー:編 創元社)を読み始める。

女王陛下に有名作家、芸術家にミュージシャン、元奴隷もいれば
兵士もいる。彼ら・彼女らの手紙から「その時代」を追体験する。

大型書店へ行くという旦那に探してきてもらったんだが、大型本
だった。家でしか読めないじゃん。(ノД`)・゜・。